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正直な気持ちを表現しない事が「和」

ルービンがアナンダラバプロジェクトのため、来日する数日前の事でした。プロジェクトに賛同頂いておりました、ランドアンドライフの辰巳玲子さんから一本の電話を頂き、知り合いの名古屋の南山大学で心理学を研究されている、グラバア俊子教授が、本の執筆に行き詰っていて、それを打開するためにも、時間があれば、ルービンと是非会いたいという内容でした。


名古屋には、ルービンの友人でもある、薬師寺一彦さんのイベントに出演するため訪問する予定でしたが、名古屋滞在中のルービンのスケジュールは、既に埋まっており、唯一、日本に到着した翌日の昼間だけが、時差の解消のために余裕を取っているような状況でした。


翌日は、もともと滞在中のホテルにて、皆で食べる予定だったので、辰巳さんのご紹介という事もあり、グラバア教授と一緒に、お食事することになりました。グラバア教授の興味は、主に、日本に伝わっている地球終末論としての「ホピの予言」の真意についてと、ルービンの解釈を確かめたいという事でした。


ルービンは、グラバア教授にこう述べました。


「現在、日本に伝わっている『ホピの予言』は、全ては否定しません。しかし、希望を失った一部の長老達が発信した情報である事も事実です。現在、ホピには、まだ希望を失っていない長老達も存在しており、私は彼らのガイダンスを受け、今回「アナンダラバ(心を開いて自分自身に素直になろう)」というメッセージを日本に届けにきたのです。今こそ、自分の心に立ち返り、そこにある真実を見つけ、立ち上がる時が来たのです。私達、人間の行動で、予言の警告を、回避することができると、私はそう信じています。」


グラバア教授は、これを聞き「是非、今日午後に予定されているクラスで、学生にこの話しを」と、とっさにルービンに言いました。ルービンは、私に、時間はあるかと問いかけました。薬師寺さんのイベントは、夜からだったので「時間がない事もないが、時差は大丈夫か?」と問いかけました。そうすると、ルービンは「私は、今回メッセージを届けに来るために、ここに来ている。時間があるのであれば、子供達のために、教授の要望に応えたい。」と突如、大学の授業に、特別講師として参加させて頂く事になりました。


講義は、自分の心に素直になる事の重要性のテーマを中心に、ルービンが違和感を覚えている、日本の文化や国民性について、学生に対して問う形になりました。まず、日本では、男子に限らず、女子も、特に命を生み出すという意味での女性性に対する敬意が少ないのではないのかという話しから始まりました。母系であるホピでは、命を生み出す母という考え方のもとで、氏族はお母さんから引継ぎ、洋服以外の家族の財産は全て、女性が所有するそうです。そして、ルービンは、学生に対して、日本人の心が抱えている問題の核心に迫ります。


「多くの日本人は、自分の正直な気持ちを心の中に隠し、それを長い間表現しないまま、その正直な気持ちをいずれ見失う傾向があるように思います。とても、精神的にも、肉体的にも、健全ではないし、ストレスで心は傷だらけになってしまいます。大切な家族に、または信頼できる友達、恋人からで良いので、あなたの正直な気持ちを打ち明けてください。あなたの正直な気持ちが、良き未来を作っていくきっかけとなっていくのです」


すると、一人の学生がこう言いました。


「まず、日本の多くの現代の家族は、信頼や絆、愛情で結びついているのではなく、あくまでも、社会システムの単位として、家族が管理され、成り立っているように感じます。なので、父性や母性といったものが薄れ、正直な気持ちを、いくら家族とは言え、打ち明けることがなかなか難しいのです。さらに、家族の枠を超えると、正直な気持ちを表現しない事が美徳であり「和」であるという考え方が日本にはあるため、正直な気持ちを隠し、本当の自分を捨てなければいけないのです。」


ルービンは、静かにこう答えました。


「その考えに対してリスペクトはしますが、同意することはできません。またそれが、本当に、日本古来伝わる「和」という考え方なのでしょうか?正直な心や、素直な気持ちを表現するときは、相手やタイミングを選ぶことは重要であると思いますが、決して自分自身を心から隠し、捨てる必要はありません。希望を捨てないで、あなたの心を大切にしてください。私達は、みんな傷つきました。今こそ、逃げないで、立ち上がり、自分の心に立ち戻り、それを表現する時が来たのです。誰も、人生は簡単であるとは言っていません。その一つ一つの行いこそが、この社会にバランスと調和をもたらすのです。」


質問した学生は、ただただ、何度も何度も頷いていました。そして、ルービンはこう言いました。


「あなたが感じている事を、素直に、勇気を持って、皆の前でシェアしてくれたことに感謝しています。ここにいる人で、あなた以外の人で、救われた人がきっといるでしょう。もう、あなたは私が何を言っているか理解したようなので、言葉はいりませんね。」


こんな一幕から、アナンダラバのツアーが始まったのでした。

at 01:33, 先住民ホピ族(水氏族)ルービン・サウフキーのアナンダラバ, ホピの生き方と日本の和を語る

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